新年快樂! 萬事如意,天天平安!
2019年2月5日は民国暦108年1月1日。中国語で春節。旧正月のことです。
日本を除くアジア圏は西暦のお正月より旧正月の方が盛り上がるっていうのはもう有名ですよね。
なので台湾の春節についてご紹介…といきたかったのですが、私は春節に台湾にいたことがないので、ちょっとはやめですが昨年行ってきた台湾離島澎湖での旧暦1月15日“元宵節”をご紹介しようと思います!
澎湖(ポンフー)ってどこ?という方はこちらをどうぞ。
台北や高雄から国内線で行く中国大陸と台湾本島の真ん中にある諸島群です。
澎湖は濃厚な宗教文化が残る島で、澎湖でしか見れないお廟文化もあるんですよ!
元宵節とは?
元宵節は旧暦1月15日。お正月(過年)の最終日です。日本でいう小正月。
台湾では有名な元宵節のイベントがあります。
◎台北平渓の天燈(ランタンフェスティバル)
◎台南塩水の蜂炮(爆竹祭)
◎澎湖の乞亀
3大元宵節イベントの1つは澎湖にあり。
澎湖の元宵節は新年当日よりも賑やか!
昨年2018年の3月。6年前澎湖に短期滞在していた時からずっと見たかった澎湖の元宵節にやっとこれました。
澎湖の元宵節“乞亀”
澎湖では旧暦1月15日から17日の3日間をかけて正月期間最後のお祭りをします。
澎湖元宵節のメインといえば亀!
澎湖では各お廟で亀を作り、がランタンを灯して、平安を祈る乞亀という活動が行われているんです。
小さな島の中にぎっしりとお廟が詰まった澎湖で行われる乞亀。賑やかで煌びやかな3日間のお祭りをぜひ楽しんでいただきたいです。
澎湖元宵節 メイン時間は夜。
夜になるとお廟がライトアップされ、オレンジ色のあたたかいランタンの灯がともり、人々がお廟に集まってきます。
お廟の外の広場や付近の道では屋台やステージが出たりランタンのオブジェが飾られたり。
夜市や移動式の遊園地がくることも!
実は台北や高雄とかで見られる夜市って澎湖には普段ないんですよ。
地図には夜市って書いてあるところもありますが行くと夜市ってどれ?ってなります。屋台が数軒あるだけ(笑)
でもこの期間ではちょっとなじみ深い夜市に出会えます。清水祖師廟の前の広場夜市、烏崁靖海宮なんかにぎやかでいいですよ!
お廟によってはステージが特設され、ミュージシャンや地元のクラブダンス、のど自慢大会なども見ることもできます。
電音三太子にも会えるかも!
烏崁靖海宮。ステージがあって、電音三太子も踊るよ!子供に大人気。
— キカ@3taizi6969! (@dkdk1071) 2018年3月8日
i phoneでも動画撮ってたけど光線量に負けておじゃんになりました。武轎の光線にも負けるな、宇宙からの発光体みたいな写真になること多々。 #澎湖元宵節 pic.twitter.com/di5BvyLhQh
新年運試し バァボエ
お廟の中ではバァボエ(擲筊)という2つのポエを投げて、ポエが裏表になる聖杯の形が何度続いたら景品がもらえるなんてイベントをやっています。
お廟にいってみたら大行列だった!となりましたらこの列です。
ボエはおみくじを引く際や神様に許可を得る際に使う半月型の杯のこと。台北龍山寺や横浜中華街でも見かけるでしょう?
このバァボエ、なんと車やバイクも当たったりするんですよ!新年運試しみたいな感じですかね(笑)
杯を両手に包み額につけ祈りながら杯を落とします。そしてそれが何度続くか案内の方が声を上げて数えてくれるんですよ。台湾語で。
1回はジッジン、2回はリッジン、3回はザァジンって。
バァボエの風景を思い出すと……その掛け声がありありと思い出されます。
ちなみに私はダメダメでした。バァボエはね、信心が大切なのよ信心が。
↑最後にもらえた亀さんのお餅とパン。この時期は市場でも亀さんだらけです。
元宵節名物 亀のオブジェ
各お廟で亀のオブジェが作られるのも澎湖元宵節ならでは。これがまたそれぞれ特徴があって素敵なんですよ〜!
お米で作られた亀や名産のキャベツで出来た亀、ビール瓶やチョコレート製、それぞれのお廟の趣向を凝らした亀のオブジェがたくさん見られます。
↑ お米製。お米製はオーソドックスでいろんなお廟で見られます。重さは競ってる節がある(笑)
↑ 石泉朱王廟はビール瓶製。こちらには独創的なアーティストの方がいらしてお廟廻りがとてもアート!
中には純金の亀なども……
なんかお祭りにあわせて作るって良いですよね。お祭り感あるよね。
↑ 山水上帝廟の純金製亀。他にも小さいサイズの亀や王船がプール内をぐるぐる回っています。
元宵節は夜がメインなので昼はあまりイベントがありません。
澎湖の中心地、馬公だけでなく澎湖全島で亀のオブジェは飾られてますから、昼間はバイクであちこちの亀巡りをするのも良いのではないでしょうか^^
↑ 昼間の烏崁靖海宮。この緑は名産のキャベツです。大きいんです。
平安橋を渡る
平安橋とは、お廟の前にかけられる小さな橋のこと。
頭上に神様のいらっしゃる小さな祭壇を作り、低頭して渡ります。
神様のご加護がありますよう、渡る前に手を合わせ、祭壇の前で拝拝。渡り合えると記念品をくれるお廟もあります。
平安橋は澎湖では元宵節で見かけるのですが、以前別の時期に平安橋が掛けられているのを見たので台湾本島では違うのかもしれません。
武轎踩街
澎湖といったら武轎ですよね!
武轎(ウージャオ)とはお神輿の種類の一つ。武という名前の通り武神などの神様を乗せて、激しい担ぎ方をするお神輿です。
武轎は台湾各地にあれども澎湖のは独特ですよ〜
ビカビカギラギラのネオンお神輿なんです!
ガンガンにテクノミュージックを流しながら煙も吐くし火柱も上がる。
↑ 鐡線清水宮の武轎。武轎は主に武神を乗せる為中壇元帥(太子爺)がよく乗っています。
かっっ………こいいんですよ!
澎湖の武轎は本当にかっこいいので是非見ていただきたい。
それぞれのお廟が趣向を凝らし、うちのが一番!とばかりに飾り立てたお神輿に若い男性たちが勇んで担いでいるのがカッコいい。
↑ 外按温王宮での武轎入廟。元宵節の外按は漁港の船がみんなライトアップされ花火も上がる。名物ですね。
こんなにギラギラでお神輿がかっこよくなったのは若い人も楽しめるように…ではないですかね。
経済が発展し、宗教文化が薄れていく台湾の中で文化を残そうと様々な取り組みをしているのだと感じました。
だって老若男女見てても楽しいもんね。
武轎が出てるとソワソワ見に行っちゃうのが私です。
そしてそして元宵節ではこの武轎がズラリと集まって澎湖の中心地をパレードする武轎踩街もあるんです!
ネオン神輿のパレードですね。
これが私すっっっごく見たいんですけど見たいんですけど……まだ見れてないんですよ…
私が行く前日にやったんだ踩街⋯⋯見たかった見たかった………絶対見に行くんだ………
踩街の様子などは澎湖で滞在型中国語教室をやっている花梨のお宿さんがHPで紹介しており、その管理人であるポンフーマスターさんがとても詳しいです。個々の御神輿の写真や動画もあります。
是非こちらから武轎踩街の様子を楽しんでください!
終わりに
6年前、澎湖に滞在していた時からお世話になってる方に「元宵節に来い、いいか元宵節だ」ってずっと言われていたんです。
3日間あるおまつりを楽しむには日本とはなかなか休みが合わず6年越しに澎湖に再訪できました。
本当に楽しかった。島中がおまつり感覚で賑やかになり、人々がお廟に集まってくる。
催しも澎湖ならではの地元感と暖かさに満ちていて…あっという間の3日で、この時のことを思い出すといてもたってもいられなくなります。
本当はもっともっとここのお廟はこうで、あちらのお廟はああだったって言いたいくらいなんですけど、郷愁の念に堪えられなくなりそうなので活動紹介に留めます。
澎湖帰りたいな、澎湖大好きなんだ。
色濃いお廟文化の息づく澎湖の行事という行事を見尽くしたい。
まだ武轎踩街も見れていないですし、また行かなければ。
澎湖は台湾の離島なので、ちょっと行きにくい場所ではあるのですが、もし行かれたならきっと素敵なことに逢えますよ。
新年快樂、皆様の新しい1年が素敵なものになりますように。