雨濡れの高雄の哪吒廟三鳳宮を堪能し、台鐡で台南に移動してきました!(土砂降りで動けなかったともいう)
最近人気な?古都台南!
毎年台南の新営に行っていますが台南の中心地にくるのは3年?振りくらいです。
台南の雰囲気は好きですね〜〜ちょうどいいし、お廟もあちらこちらに……
朝から晴れてれば台南の有名どころ(安平古堡とか)でもいこうかなと思ってましたが……時間も時間だし、、、安定の哪吒廟巡りと行きます。
台南から台中にもどる鉄道は午後4時。台南着は1時半。時間はない。目標2座!
あ、トップの写真は3,4年前のです、今回はずっと雨です雨。
というわけで今回は台南編です〜〜
改めましてこんにちは、キカです。またまた間が空いてしまいました。
やっと仕事もコミティア原稿等も終わりまして……、後程こちらでもコミティアで出した新営太子宮の哪吒聖誕祭写真集のご案内をしようかと思います。
またブログも書いていきますね、よろしくお願いします。
10回を超えた無計画旅行ももうそろそろ終わりですね。
この夜に台中に戻って、翌朝の台中成田便で帰国です。
残りわずか、最後までお付き合いいただけましたら幸いです!
台中~屏東無計画旅行 5日目(8月15日)
旅程
8/11 成田空港発/台中国際空港着 華信航空(マンダリン航空) AE267
台中で澎湖での友人さんと合流
宿泊:友人さん宅
8/12 台中観光(宮原眼科・台中孔子廟)
宿泊:友人さん宅
8/13 屏東へバスで移動
Ke'Lake客啦客早午餐 (←飛行機で知り合った方のお店:FB)
宿泊:屏東 台輪時尚旅店
8/14 午前 屏東市内観光
午後 台鐵で高雄へ移動
宿泊:高雄三鳳宮そばのホテル
8/15 午前 高雄三鳳宮
午後 台南お廟巡り ←今回はこちらです
林百貨店
昆沙宮
宿泊:友人さん宅
8/16 台中国際空港発/成田空港着 華信空港 AE266
台南火車站にて出発準備
雨が小降りになるのを待って高雄から台南へ移動してきました。久々の台南站!
台南站は降りたらすぐにロータリー、若者や観光客が多く、市内バスもグルグル。ワッと活気付いてます。この雰囲気はとても好き。高雄とはまた別の空気があるよね。
台南站の改札を出て右に行くと台南站の入り口があり、過ぎてその突き当たりにレンタルバイク屋兼行李房があります。
行李房は荷物を預かってくれるところですね。台湾の主要駅には結構あるんですよ。駅の裏とか。コインロッカーに入らなかったり大きい荷物のときは便利。
そちらで荷物を預け(先払いだったか??)ロータリーにある台南公共自転車T-bikeへ。
これで屏東P-bike、高雄C-bike、台南T-bikeと制覇!
今回世話になりまくりました台湾公共自踏車、ありがとうありがとう、めっちゃ使い勝手良かった。
使い方はこちら。↓
屏東はクレジットカード番号入力。台南と高雄はクレカを入れればよかったかな。
「刷卡」はカード読み取りのことです。
台南は駅から三本大きな道が伸びています。そしてまた円形の広場にでる。例のごとくスクーター用道路を自転車チャリチャリしながら進むと何やらレトロチックで気になる建物が。
林百貨店
最初は本屋かなって思ったんですよね。
中に入ってみるとお洒落で素敵〜〜日本統治時代の建築を生かし、お菓子や雑貨などのセレクトショップをいれ、レトロモダンな空間でした。
林百貨店のオリジナルだろう帆布バックとかね、素敵でした〜〜割と真剣に悩んだ。
久々の文化的空間にソワソワしながらお店を見物していると、はた、と気づいた。
私めっっっっっちゃダサい格好してるな??!
雨合羽、キャップにショルダー背負って一眼レフ提げて、日焼け予防パーカーにハーフタイパンツ……………めっちゃ自転車爆走スタイル。チャリで来た。
ほんとこのお洒落空間にいちゃいけないレベルのダサさ………びっくり……台湾の女の子みんなかわいい…
こう、目的のため(お廟巡り)にその他の文化文明的なことを捨ておいてきた感じがやばかったですね。旅先ではTHE観光客にならない、現地で浮かない格好をと心掛けているんですが……お洒落なところ行く向きの格好はしてなかったよね。
そんなわけでレポなしです。
とっても素敵なお店なので台南に行かれた際は是非是非。
意を決して見るだけ見て、また自転車に跨り元の道へ。林百貨店あたりから表通りを外れ細い中の道へ入っていきます。
八吉境下太子 開基昆沙宮
昆沙宮概要
通りから薄暗いトンネル?をくぐりぽっかりとあいた広場にありました昆沙宮。
台南の古蹟に指定されている哪吒廟です。
台南には明代万暦年間より2座の太子廟がありました。一つは北に一つは南に。
この毘沙宮ともう一座沙陶宮という中壇元帥哪吒を祀る廟があり、それぞれ下太子宮と上太子宮(頂太子宮)と呼ばれていました。
この昆沙宮はもともと清軍装局(今の台南監獄)前にあった哪吒廟ですが、日本軍が軍装局を刑務所に改装するにあたり、1897年にこちらに遷ってきました。
元の場所はこのすぐ裏手くらい。この裏手には軍営史跡が残っています。
廟前にぽっかり空いた広場は広場を中心として細い路地が伸び、お廟が生活の中心であることが伺えます。
広場では小雨の降る中小学生くらいの男の子たちが走り回って遊んでいました。
その子達の声を背に毘沙宮に入っていくと、高い天井に煤で真っ黒になった祭壇。歴史を感じます。
お線香の数が書いてなかったので、受付のおじさんに尋ねて、写真の許可も貰いました。お廟では写真撮って良いか聞くのですが、お廟は結構台湾語しか喋れない人も多い……ここはギリギリ。
昆沙宮の太子爺
さて、ご覧ください。この毘沙宮の立派な中壇元帥哪吒太子!
癒し系和やかおぼっちゃま太子爺!かわいい〜〜癒される〜〜
この一番大きな中壇元帥は良いとこのおぼっちゃまって感じで、ずっと眺めていたい和やかなお顔立ちなのですが…
みてくださいこの子!!この太子爺!
かっっっっっわいい!!
ふっくふっく、ふっくふっくですよ!
あまりの愛しさに一人で静かに大興奮してました。可愛いすぎる〜〜〜
撫でたいほっぺしてますよね、子供のもちもちのほっぺの質感を忠実に再現した高度なお像ですね。すごいなぁ…!
昆沙宮の太子爺はあまりに可愛くてちょっと私落ち着いていられない。
この太子も素敵。躍動感があって自信溢れてて勝気で強気そう。私の“哪吒”イメージに近い。端的に言ってとても好み。
ちなみに左側に見える大きめの太子爺が開基中壇元帥です。
五営軍について
この昆沙宮には開基の太子爺の左右に五営神将もいらっしゃいました。
五営とは魑魅魍魎や災厄から東西南北中を守護する神兵軍のこと。
お廟の祭壇に五本五色の旗を見かけますが、あの旗はこの廟および集落が五営軍によって守護されている証です。
五営は東西南北中とそれぞれ軍を持ち、それぞれ担う神がいます。
その中営を担い、東西南北の五営軍を統帥するのが太子爺。哪吒太子。それ故、中壇元帥と呼ばれるのです。中壇元帥は役職名なんですね。
そして、その東西南北を担うのが張聖者、簫聖者、劉聖者、連聖者(異同あり)
それぞれの軍にも名前があり、東営九夷軍、南営八蛮軍……
…なにマニアックなこと言ってるんだってなってきました??止まらなくなるからここでストップしますね。
五営信仰については私も興味をそそられて仕方ないので、勉強中ですがそのうち1記事にまとめます。
なんだろ、五営神将は漫画とかにするとすごい映えると…思うんですよ。朱雀青龍とかの四神要素も入ってきます。かっこいいんだよ、うん。
そうそう、ここで五営を紹介したのは、この昆沙宮には五営神将がお像としていらっしゃったからです。
五営の旗や牌、頭だけなどでは見かけても、あまり全身のお像としてお見かけしたことがなくてですね…。
なるほどこういうお顔立ちなのかとまじまじ観察させていただきました。
↑ 新営太子宮旧廟の写真ですが、この、右側に写っているのが五営旗。黒は北営、黄色は中営、白は西営です。
お廟にいって、祭壇に五色の旗があったら五営軍が守護してるんだなぁと感じていただければ幸いです。
虎爺
さて、太子爺の祭壇の隣には虎爺(フーイエ)が祀られていました。
虎爺とは神様の乗り物となる虎の神様で、虎爺公、虎爺将軍、虎将軍、とも呼ばれます。
この虎爺は福徳正神の下にいらっしゃいました。
虎爺は祭壇の下に祀られていることから下壇元帥とも。
祭壇の下に潜り込もうとする子供たちがいち早く虎爺を見つけることから、子供も仲が良く子供の守り神でもあります。
その他、虎爺は「銭を咬んで財を納める」ということから財神とも。
こちらの虎爺は名刺がいっぱいですね〜〜。この名刺は大体がレストランやホテル等のお店なので商売繁盛祈願でしょう。
虎爺はいろんなお廟で会うことができる上、お廟ごとでお顔立ちもだいぶ違います。
かわいい虎爺もかっこいい虎爺もいますので探してみてくださいね~
ハヌルさんに教えていただいた新港奉天宮の金虎爺にあってみたいな~台湾で最も分霊されている虎爺で真っ金金の体におっきな青い目が可愛いのです。
次の哪吒廟へ
興味が尽きない昆沙宮……ですが
あまりゆっくりできる時間はないのです。あとせめて1座はいきたいのです。
次の目的地は下林建安宮!昆沙宮から分霊されて建てられたお廟です。
…今この記事を書いててなんで私上太子宮の沙陶宮に行かなかったんだ…?とも思いましたが…沙陶宮は次回の台南旅行にとっておくことにします。
特徴的で可愛らしい太子爺にたくさん会えた昆沙宮…
もうちょっと余裕持って長く拝拝したいものですね。
また来ます。
次回は
雨も強まりとにもかくにも時間がない一瞬滑り込む!くらいのスピードで自転車を走らせ駆け込んだ下林建安宮。
そして友人さんのいる台中へ。そろそろこの旅も終わりですね。
また次回もどうぞよろしくお願いいたします。
次回記事はこちら ↓